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フロイト/フェレンツィ往復書簡(1909年1月〜8月)

*フロイト/フェレンツィ往復書簡(1909年)

27F (01/01/1909)
アメリカ行きへの誘い。
 
28Fer (02/01/1909)
「取り込みと転移」の出版元の模索。じぶんはアメリカに随行することが「できる」(金銭的な余裕を含意)との積極的なアピール。

30 F (10/01/1909)
経済的な損失ゆえにアメリカには行かない。「アメリカはわたしに金を失わせるのではなく、もたらすべきだ」。精神分析の性的な基盤へのアメリカ人の反応にたいする危惧。

33 Fer (不明)
赤色恐怖症の症例。

36 Fer (20/01/1909)
「取り込みと転移」においてフロイトを参照した一節の引用(「われわれは神経症者をいかように治療することもできる。神経症者はつねに心理療法的にみずからを治療している。転移を起こすことで」)。

37 F (02/02/1909)
技法論の差し替えとしてフェレンツィ論文を。スタイン(同性愛)分析の提案。

38 Fer (04/02/1909)
スタイン分析の固辞。

43 Fer (23/02/1909)
抑制<行為化。「計画された行為」。

44 F (28/02/1909)
クラーク大学より再度の講演依頼。『神経症小論』下巻刊行。

46 F (09/03/1909)
英語の勉強への意欲。

48 Fer (21/03/1909)
『年報』届く。ユングがフロイトに完全に改宗したのはよろこばしい。

50 F (07/04/1909)
『日常生活の精神病理』のための素材提供にたいする謝辞。イースターにヴェネツィア行き(アレグザンダー、ミンナと落ち合う予定)。

51 Fer (21/04/1909)
同性愛の症例(強度の母親コンプレクス)。「試験管」のメタファー。講義のプラン。

52 F (25/04/1909)
マチルデ手術。ブロイラー論文が幼児性欲説を受け入れている。ランク『英雄の誕生』刊行。モルとフィスターという正反対の客の続けざまの訪問を受ける。フィスターはキリスト(救世主 Heiland)にしてハーメルンの笛吹き男(扇動者 Rattenfänger)のような人物。

56 Fer (01/05/1909)
強迫神経症とおぼしき梅毒患者の症例。“Sperma-Hypochonder”。心気症を抑制して症状化。離婚の空想による恐怖症。転移の形跡なし。無意識的な同性愛的傾向ゆえパラノイアに。殺害妄想。性愛的(同性愛的)象徴にみちた談話。「心気症的パラノイア」は存在するか。もしくは心気症はなべてパラノイア的なのか。

57 F (02/05/1909)
梅毒からの回復期にある類似の患者の例。当初はヒステリーであった。その症状はスペイン語の話者がポルトガル語で話しているような、奇妙ではあるがなじみのある言語を語っているかのごとし。狂った母親への同一化による解決。不平家は昇華された心気症。「別種の病理的形態と言われるものは、じっさいには同じ抑制および代理形成の過程の帰結である」。『性理論のための三篇』2版。

58 Fer (05/05/1909)
くだんの梅毒患者も父親の方が精神を病んでいる。『日常生活の精神病理』で採用された夢(転生)。「狂詩曲ふう」書簡との卑下。

61 Fer (18/05/1909)
もっか分析中の患者は男性のみ。

64 F (06/13/1909)
「鼠男」鋭意執筆中。

66 Fer (30/06/1909)
何度目かの『夢解釈』再読。つねに新たな発見あり。

67 F (04/07/1909)
「鼠男」脱稿。

68 Fer (22/07/1909)
ギゼラ・パロスへの最初の言及(編注)。

71 F (09/08/1909)
アメリカへの幻想はない。「無理に愛してくれとはいいません」(『魔笛』)。アメリカについての本は読まずじまい、キプロスについての考古学書を一冊読んだだけ。かの地で古代キプロスのコレクションを見たいもの。


 8月20日、二人はユングをまじえてブレーメンで落ち合い、翌日アメリカ行きの船に乗る。書簡のかなりのぶぶんが船の便や船室えらび、予算、ワードローブなどについての細かな相談に費やされている。二人の心浮き立つさまが文面に横溢しており、なんとも微笑ましい。

 
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